SATO Wataru Laboratory

表情アクションユニット自動検出システムの複数データベースでの評価


(Namba, Sato, Osumi, & Shimokawa: Sensors)


感情コンピューティングの分野では,顔面の動きを正確に自動検出することが重要な課題で,大きな進歩が遂げられている.
しかし,複数の自動検出システムについて,複数の動的表情データベースを用いた系統的な評価は,まだなされていない.

本研究では,表情のアクションユニット(AU)を検出する3つのシステム(FaceReader, OpenFace, AFARtoolbox)の性能を比較した.



すべてのシステムが,動的な表情データベースからAUをチャンスレベル以上に検出した.
さらに,OpenFaceとAFARはFaceReaderと比較して,高い検出パフォーマンスを示した.
それぞれのシステムに特異的な混同バイアスが示され,意図的表情データベースの解析では静的モードでの解析が動的モードよりも優れることが示された.



こうした結果は,各自動検出システムの予測パターンの特徴を示すものであり,今後の表情研究の指針となる.


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