SATO Wataru Laboratory

知覚されたソーシャルサポートと扁桃体構造の関係


(Sato*, Kochiyama*, Kubota, Uono, Sawada, Yoshimura, & Toichi (* equal contributors): Neuropsychologia)



知覚されたソーシャルサポートは,ヒトのウェルビーイングに大きな影響を及ぼしている.
しかし,その構造的神経基盤は不明である.
我々は,扁桃体―特に社会的機能が示唆される外側基底部と表層部の下位領域―が知覚されたソーシャルサポートと関係すると仮説を立てた.

この仮説を検証するため,知覚されたソーシャルサポートを査定した.
加えて,構造的MRIから扁桃体の体積と表面形態を解析した.

左扁桃体の体積と知覚されたソーシャルサポート得点との間に,正の関係が示された.
左扁桃体の外側基底部と表層部の局所形態において,同様のソーシャルサポート得点との正の関係が示された.



こうした結果から,左扁桃体の社会的下位領域が,ソーシャルサポート知覚の生成に関与していることが示唆される.


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