SATO Wataru Laboratory

恐怖の視線は状態不安に媒介されて注意シフトを促進する


(Uono, Sato, Michimata, Yoshikawa, & Toichi: Psychologia)



先行研究は,感情的表情が,不安のレベルに依存して,視線による注意シフトを促進することを示唆している.
しかし,証拠は確かではない.

我々はこの問題を,視線が左・正面・右向きの恐怖・中性の表情を,手がかり刺激として呈示して検討した.
46人の被験者が,手がかり刺激に続く周辺視野ターゲットの検出課題を行った.
実験後,状態・特性不安が計測された.



手がかり妥当条件の反応時間は,状態不安が高い群においてのみ,恐怖表情に対して中性表情よりも短かった.



回帰分析は,恐怖視線による注意シフト効果と状態不安との間に正の関係を示した.



こうした結果は,状態不安が高まると恐怖の視線が注意シフトを促進することを示す.




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