SATO Wataru Laboratory

初期感覚野の灰白質体積は感覚処理の個人差と関連している


(Yoshimura, Sato, Kochiyama, Uono, Sawada, Kubota, & Toichi: Hum Brain Mapp)



感覚処理(神経系が感覚刺激を受容・調整・統合・組織化する様式)はヒトの環境適応において重要である.
行動研究は感覚処理に安定した個人差が存在することを示すが,そうした個人差を実現する神経基盤は不明であった.

この問題を検討するため,我々は51名の健常成人を対象として構造的磁気共鳴画像を撮像し,感覚処理の個人差を感覚プロファイル質問紙で査定した.

感覚プロファイルの感覚モダリティ得点と,視覚,聴覚,触覚,味覚/嗅覚の一次あるいは二次の感覚野の灰白質体積の間に,正の関係が示された.



こうした結果から,感覚処理の個人差が初期感覚野により実現されることが示唆される.


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