SATO Wataru Laboratory

ロボットの音声共鳴による快の感情共鳴の増幅


(Nishimura, Nakamura, Sato, Kanbara, Fujimoto, Kato, & Hagita: Appl Sci)


ヒトと会話できるロボットが,社会において重要になりつつある.
しかし,現在の会話ロボットは,ヒトの共感を引き起こす性能が十分ではない.

この問題を検討するため,ヒトの声調に共鳴できるロボットを準備した.
ヒト参加者とこのロボットが,共鳴条件と非共鳴条件で,シナリオに基づいた快な会話をする実験を実施した.
感情共鳴を調べる主観評定7項目(例えば感情的つながりの度合い)と,皺眉筋と大頬骨筋の表情筋筋電図と皮膚コンダクスレベルを計測した.



主観評定では一貫して,共鳴条件で非共鳴条件よりも,ロボットに対して共感反応が高まった.
生理反応の結果,共鳴条件で非共鳴条件よりも,より快で高活性の反応が示された.





こうした結果から,ヒトと音声共鳴できるロボットが感情共鳴を喚起できることが示唆される.


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