SATO Wataru Laboratory
視線による反射的注意シフトは右半球優位
(Okada T, Sato W, & Toichi M.: Brain Cogn)
先行研究から，視線による注意シフトが右半球優位である可能性が示唆される．
本研究では，この問題を検討した．
片側視野でのターゲット位置判断課題において，ターゲットに先立って視線手がかりが呈示された．
片側視野呈示での顔の同定課題も実施された．
反応時間における視線の効果（視線手がかりが有効でなかった場合と有効であった場合の差分）は，左視野呈示の場合に右視野呈示の場合よりも大きかった．
この視線処理における左視野優位は，顔処理の半球機能差とは無関係に示された．
こうした結果は，視線による注意シフトが右半球優位であることを示す.
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