SATO Wataru Laboratory
視線・ジェスチャー・シンボルによる自動的注意シフト
(Sato, Kochiyama, Uono, & Yoshikawa: Psychologia)
視線と指差と矢印は,自動的に注意をシフトするとされるが,知見は一致しない.
この問題を検討するため,我々は手がかりパラダイムを用いた実験を行った.
周辺視野へのターゲット呈示の前に,確率的には意味のない手がかり刺激が中央に呈示された.
手がかりは,それたあるいはまっすぐな方向を示す,視線・指差・矢印であった.
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どの刺激タイプにも共通して,手がかりが示す方向にターゲットが呈示された場合,反対方向にターゲットが出た場合あるいはまっすぐな方向を示す手がかりだった場合に比べて,ターゲット位置検出の反応時間は短縮された.
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こうした結果は,視線・ジェスチャー・シンボルによる自動的注意シフトに共通するメカニズムが関わることを示唆する.
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