SATO Wataru Laboratory

顔に対する扁桃体のガンマ波活動の時間特性


(Sato, Kochiyama, Uono, Matsuda, Usui, Inoue, & Toichi: J Cogn Neurosci)



脳画像研究は,顔に対して非顔刺激よりも強い扁桃体の活動を報告してきた.
しかし,その時間特性は不明であった.

この問題を,深部脳波を計測して調べた.
被験者は,顔・モザイク・家を,正立・倒立呈示で観察した.

扁桃体は,200〜300ms(ピーク255ms)において,顔に対してモザイクよりも強いガンマ波活動を示した.
同様の時間特性のガンマ波活動は,顔と家の比較でも示された.
正立と倒立呈示で活動パタンは異ならなかった.





こうした結果は,ヒト扁桃体が,初期の顔処理(e.g., 主観的顔知覚の調整)に関与することを示す.




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