SATO Wataru Laboratory
皮膚圧迫による感情に伴う自律神経系覚醒の抑制
(Sato: Springerplus)
背景:
不快感情は自律神経系の覚醒をもたらし,これを意図で抑制することは困難である.
先行研究は,特定の身体部位への両側の圧迫が,反射的に交感神経系覚醒を抑制することを報告している.
しかし,ヒトにおいて感情に関係した自律神経系への抑制効果は,ほとんど調べられていない.
知見:
本研究では,健常被験者を対象として,両側側胸部への皮膚圧迫あり・なし条件における驚愕音に対する皮膚電位反応(SPR)と心拍数(HR)を計測した.
皮膚圧迫あり条件においてなし条件に比べて,驚愕音に対するSPR・HR反応が弱かった.
結論:
こうした結果から,皮膚圧迫が,不快感情に伴う自律神経系覚醒を抑制する簡単で効果的な手法であることが示唆される.
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