SATO Wataru Laboratory

食物への無意識の感情反応


(Sato, Sawada, Kubota, Toichi, & Fushiki: PLoS One)



食物への感情反応は,ヒトの生にとってプラスにも(生存を助けるなど)マイナスにも(過食と生活習慣病をもたらすなど)重要である.
先行心理学研究は,食物に対する無意識の認知・行動反応の証拠を報告していたが,食物に対する無意識の感情反応およびその食行動との関係は,不明であった.

我々はこの問題を,閾下感情プライミング法で調べた.
食物あるいはモザイクの画像が,周辺視野に33ミリ秒呈示された.
続いて中性表情の顔画像が呈示され,被験者は顔に対して選好評定した.
質問紙で日常の食行動も調べられた.



食物はモザイクに比べて,後続の顔刺激への選好評定を高めた.
さらに,顔とモザイクの選好評定の差分は,外的刺激により摂食する傾向と正の相関を示した.



こうした結果は,食物に対して無意識で感情反応が起こること,そうした反応が過食につながる日常の食行動に関係することを示唆する.


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