SATO Wataru Laboratory
視線に対する下後頭回のすばやいガンマ波活動
(Sato*, Kochiyama*, Uono, Matsuda, Usui, Usui, Inoue, & Toichi (* equal contributors): Sci Rep)
他者の視線は,ヒトの社会的相互作用に不可欠のメディアである.
先行の神経科学研究は,下後頭回が視線処理において活動することを示すが,その活動の時間特性は不明であった.
この問題を検討するため,我々は下後頭回の頭蓋内脳波を解析した.
被験者は,それたあるいはまっすぐな方向の,視線あるいはモザイクを観察した.
右下後頭回において114msから,視線に対してモザイクよりも強いガンマ波活動が方向に関わらず示された.
こうした結果は,右下後頭回が,視線の検出といった初期段階の視線処理に関わることを示唆する.
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