SATO Wataru Laboratory

科学者のパーソナリティ,価値観,ウェルビーイング


(Sato: Springerplus)



背景:
現代社会において,科学者は重要な役割を果たしている.
しかし,科学者の心理的特徴については,パーソナリティなどいくつかの側面しか研究されていない.
さらなる検討が必要である.

知見:
本研究では,科学者(scientist)グループ,と非科学者(non-scientist)グループを対象として,5因子パーソナリティ,10価値観,主観的幸福(happiness),人生の目的(purpose in life)が査定された.
科学者は,非科学者および一般標準データ(norm)との比較において一貫して,開放性(openness)のパーソナリティ特性(好奇心が強く知的な特性),自決(self-direction)の価値観(好奇心や創造性や自律を追求する価値観),主観的幸福感,人生の目的の感覚が強いことが示された.




結論:
こうした結果から,科学者が,科学研究に適したパーソナリティと価値観を持ち,科学研究を通してウェルビーイングを獲得していることが示唆される.


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