SATO Wataru Laboratory

巻頭言:動的感情コミュニケーション


(Sato, Krumhuber, Jellema, & Williams: Front Psychol)



心理学・神経科学研究は,顔・身体の表情について長く研究してきた.
しかし,ほとんどの研究は静的刺激を用いていた.
このため,重要な側面が未検討であった可能性がある.
この問題を検討するため,最近の研究は動的な顔・身体の表情刺激を用い,意義深い貢献をしている.
様々な心理的・神経的処理において動的と静的な表情の間で違いが示されている.
さらに,動的視点はより広く方法的・概念的に適用可能である.
本特集号は,こうした研究分野の発展を示すため,動的感情コミュニケーションについて調べた新研究を集めた.
この論文では,こうした研究を関連する研究文脈の中で紹介する.
以下の4グループで論じる:(1)動的感情信号の読み取り,(2)動的感情信号の読み取りの調整要因,(3)動的感情信号の表出,(4)感情コミュニケーションにおける他の動的側面.


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