SATO Wataru Laboratory

森林ルートと都市ルートを歩く際の快感情反応の比較:ウェアラブル表情筋筋電図による知見


(Sato, Tokuchi, & Yoshikawa: Sci Rep)


森林が快感情を喚起する可能性が注目されている.
これまでの研究から,森林を歩くことは都市と比較して,より快な主観的体験や自律神経系の生理的変化を引き起こすことが報告されている.

しかし,自律神経活動は主に感情価ではなく活性度を反映するため,快感情を示す生理学的証拠は限られていた.
我々は,表情筋筋電図がこのギャップを埋めると仮説を立てた.

被験者が森林ルートまたは都市ルートを歩行中,ウェアラブルデバイスを用いて皺眉筋および大頬骨筋からの筋電図を計測した.
一人称視点の動画を記録し,動画を見ながらの回想による感情価を動的に査定した.





参加者は,森林ルートを歩行している際に都市ルートに比べて,より快な感情価を報告し,低い皺眉筋の活動を示した.
動的な感情価と皺眉筋活動の変化は,相関していた.



これらの知見は,森林ルートを歩行する際に都市ルートと比較して,主観と表情筋活動の両方に反映される快感情反応が起こる証拠となる.


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