SATO Wataru Laboratory

表情模倣するアンドロイド身体化は,AIエージェントとの会話中の感情反応を高めるかもしれない


(Sato, Kawamura, Shimokawa, Kubota,& Minato: Telemat Inform Rep)


人工知能(AI)エージェントが人間と感情的な会話を交わす可能性が,ますます注目を集めている.
これまでの研究では,ChatGPTなどの大規模言語モデルを搭載した会話型エージェントが,人間と感情的に豊かな会話を交わすことができることが示唆されている.

しかし,言語によるコミュニケーションだけで十分なのか,あるいは非言語コミュニケーションが感情的な会話に相乗効果をもたらす可能性があるのかについては,明らかになっていない.

そこで我々は,アンドロイドロボットによる身体化が,会話型AIエージェントとのやり取りにおける感情反応に影響を与えるかどうかを検証するための実験を実施した.
参加者は,表情模倣するアンドロイドあるいはブランク画面のディスプレイのいずれかのインターフェースを介して,ChatGPTと快な感情を伴う会話を交わした.
会話中,参加者の感情価と活性度での感情評定,皺眉筋および大頬骨筋の表情筋筋電図,ならびに皮膚コンダクタンスを計測した.



参加者は,アンドロイドと会話した際にディスプレイ条件と比較して,より快な感情価を経験し,より強い大頬骨筋の活動を示した.
活性度,皺眉筋,および皮膚コンダクタンスについては,有意な影響は認められなかった.





これらの知見は,アンドロイドの身体性が,AIエージェントとの会話における快感情反応の増強に寄与しうるという証拠を提供する.


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